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没落お嬢さま
第13章 第十二夜
亮生が、あまりの快感に身震いしたかと思うと、続けざま、いずみの口腔にはドロッとした液体が広がった。

驚いたいずみは反射的に退きかけたが、亮生はそれを許さなかった。
彼は、とっさに、いずみの後頭部を両手で押さえ込んだのである。
彼女が口から亮生のイチモツを出すのを、力づくで阻止したのだ。

口の中の気色の悪い状態を解消できなくて、いずみは、すっかり錯乱して、もがいていた。
だが、最後の一滴が出るまで、亮生はいずみを離しはしなかったのである。

亮生の男根は、その役割を終えると、瞬く間に萎んでいき、自ずといずみの口からは外れてしまったのだが、それと入れ違いに、亮生は、今度は、いずみの口を自分の手のひらで押さえつけたのだった。
彼女が精液を吐き出せないように、素早く口を塞いでしまったのである。

いずみは目を見開いて、もっと激しく、あがいた。

「出すんじゃない!そのまま飲むんだ」

亮生は、力強く命令した。

パニックになっていたいずみは、すぐには従わなかった。
彼女の大きな瞳からは一筋の涙が流れ落ちた。

「早く!飲むまでは、口は開けさせないよ!」

亮生が怒鳴った。

決心したのか、いずみは、ようやくゴクリと喉を動かしたのだった。
それを見届けて、亮生も、やっと、いずみの口を解放したのである。
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