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没落お嬢さま
第17章 第十六夜
「このドレス。私の家が破産して、財産処分によって手放したあと、もう二度と見る事もないと思っていました」
「喜んでもらえて、良かったよ。
それは、僕から君へのプレゼントだ。
ただで、君にあげるよ」
「ほんとですか!」
「ああ」
「ありがとうございます!ご主人さま!」
いずみが、本当に心から嬉しそうに、亮生に礼を述べたのだった。
彼女は、至福そうに、ドレスを自分の体に当てて、笑みを浮かべてみせた。
「だけど、君に、完全に手渡す訳にもいかない。
そんなものが君の部屋にあったら、僕が買い与えた事がバレちゃうかもしれないからね。
その服は、この部屋に隠しておくから、この部屋に来た時だけ、ゆっくり楽しみたまえ。
それでも構わないね?」
「はい!ご主人さま!」
「さあ。眺めているだけでなくて、きちんと着てごらんよ。
そこに姿見だってある。
僕にも、そのドレスを着た君の姿を拝ませてくれ」
いずみは、一瞬、躊躇はしたが、すぐに亮生の言葉に従ったのである。
今さら、彼に着替える姿を見られたところで、大して恥ずかしい話でもないのだ。
「喜んでもらえて、良かったよ。
それは、僕から君へのプレゼントだ。
ただで、君にあげるよ」
「ほんとですか!」
「ああ」
「ありがとうございます!ご主人さま!」
いずみが、本当に心から嬉しそうに、亮生に礼を述べたのだった。
彼女は、至福そうに、ドレスを自分の体に当てて、笑みを浮かべてみせた。
「だけど、君に、完全に手渡す訳にもいかない。
そんなものが君の部屋にあったら、僕が買い与えた事がバレちゃうかもしれないからね。
その服は、この部屋に隠しておくから、この部屋に来た時だけ、ゆっくり楽しみたまえ。
それでも構わないね?」
「はい!ご主人さま!」
「さあ。眺めているだけでなくて、きちんと着てごらんよ。
そこに姿見だってある。
僕にも、そのドレスを着た君の姿を拝ませてくれ」
いずみは、一瞬、躊躇はしたが、すぐに亮生の言葉に従ったのである。
今さら、彼に着替える姿を見られたところで、大して恥ずかしい話でもないのだ。