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没落お嬢さま
第17章 第十六夜
「待って。服を着たまま、するつもり?
私、このドレスは汚したくないの」

いずみが、泣き声で、必死に頼み込んだ。

「僕は、そのドレスを着た君を抱きたいんだよ。
お嬢さまだった頃の君とセックスした気分になれるからね。
それが、僕の長い間の夢だったんだ。
それを実現させたくて、僕は、わざわざ、そのドレスを買い戻したんだ」

どうやら、今の亮生には、やはり、何を言っても通用しそうにないのであった。

いずみの方も、もう諦めるしかなさそうなのである。
彼女は亮生にのし掛かられたまま、悲しそうに目をつぶった。

亮生の方は、早くもズボンの奥から自分のイチモツを掴みだしているのだ。

「見ろよ。三日あけたから、僕の方も十分に回復しているぜ。
仮に射精しなかったとしても、挿入はしてみるからね。
君の処女は、僕がいただく。それが、君のくれる、僕への誕生日プレゼントさ。
そう。今日は初夜だ。婚約指輪だって、しっかり、君に渡してやった訳だしな。
僕も、これが今日、一番楽しみにしていたイベントだったんだ」

いずみは泣き顔で目を閉じてはいたが、手足はだらんとさせて、いっさい歯向かおうとはしなかった。
全てをなるようにと任せてしまったのである。
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