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没落お嬢さま
第18章 第十七夜
そして、今日も、やがては夜がやって来るのだ。
夜は夜で、いずみは、いつも通りに、亮生のもとへ夜食を運ばなくてはいけなかったのである。
今宵の亮生は、大変に機嫌が良さそうだった。
昨夜はあんなに大満足したのだから、今日はまだ、余韻に耽っていたとしても、不思議じゃないのである。
夜食を机の上に並べるいずみに対して、今日の亮生は、少しも手を出そうとしなかった。
「あのう。今日は、これで終わってよろしいのでしょうか」
と、恐る恐る、いずみの方が尋ねてみた。
「うん。今日は、もう下がってもいいよ」
ニコニコしている亮生が告げた。
いずみも、顔に出さないようにしながら、安堵したのだった。
「ああ、君。
また昨日と同じ事をして、楽しむ事にしようね。きっとだよ」
いずみの姿を、嬉しそうに、まじまじと眺めながら、亮生は、ひとこと、そう付け足した。
いずみは返事をせずに、困惑したような表情だけを浮かべたのである。
夜は夜で、いずみは、いつも通りに、亮生のもとへ夜食を運ばなくてはいけなかったのである。
今宵の亮生は、大変に機嫌が良さそうだった。
昨夜はあんなに大満足したのだから、今日はまだ、余韻に耽っていたとしても、不思議じゃないのである。
夜食を机の上に並べるいずみに対して、今日の亮生は、少しも手を出そうとしなかった。
「あのう。今日は、これで終わってよろしいのでしょうか」
と、恐る恐る、いずみの方が尋ねてみた。
「うん。今日は、もう下がってもいいよ」
ニコニコしている亮生が告げた。
いずみも、顔に出さないようにしながら、安堵したのだった。
「ああ、君。
また昨日と同じ事をして、楽しむ事にしようね。きっとだよ」
いずみの姿を、嬉しそうに、まじまじと眺めながら、亮生は、ひとこと、そう付け足した。
いずみは返事をせずに、困惑したような表情だけを浮かべたのである。