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没落お嬢さま
第19章 第十八夜
事実上、置いてけぼりを食らってしまった亮生は、早く自分も同じ状態になろうとして、必死にいずみを責め続けた。
これまで以上に激しく、自分の体を動かしたのだ。

すでに肉体的には醒めていたいずみ相手に、もっと早く、体を前後させた。
その結果、かなり遅れてから、亮生も、ようやく射精する事ができたのだった。

だが、いつもより射出量は少なかったし、強引に射精させたイチモツには鈍い痛みも走った。
快感を得たかったはずなのに、苦痛も伴ってしまったのである。

亮生は、すっかり汗だくになっていた。
まるで過度な運動かトレーニングでもした後みたいな有様なのだ。

彼の今の姿は、どこか惨めっぽくもあった。

「君。もう、いいよ」

まだ息が乱れている亮生は、かすれた声で、いずみに伝えた。

いずみは、そんな亮生の様子を心配そうに見守ってはいたが、彼の命令は常に絶対だし、服を着直すと、静かに、この部屋から出て行ったのである。
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