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没落お嬢さま
第20章 第十九夜
「何だい、このドリンクは!僕への嫌味のつもりかい!」

亮生は、激しく動揺しながら、怒鳴った。

「ち、違います。
ご主人さまが疲れているご様子なので、お母さまが持っていくようにと・・・」

いずみは、ビクビクしながら、弁解した。

「ママを巻き込むな!
全て、君が悪いんだろ!君が、僕をこんなに疲れさせたんだ!
満足かよ!これでまた、しばらくは、君とセックスできそうにないからな!」

亮生は、椅子から立ち上がり、わめき続けた。
こうなったら、もう、とめられそうにはないのである。

「申し訳ありません。
これからは気を付けますので、どうか、落ち着いて下さい」

いずみは、困り果てながら、理不尽でも、一方的に謝り続けた。

憤慨し続ける亮生は、いきなり、栄養剤のビンを手に取ったのだ。

「飲めって言うなら、飲んでやるよ!」

そう怒鳴って、彼は、栄養剤を一気飲みしたのだった。

いずみは、その様子を、ただ見ているしかなかったのである。
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