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没落お嬢さま
第3章 第二夜
「ごめんなさい。本当に、ごめんなさい。
全て、私が間違っていました。
だから、この屋敷から出て行けだなんて、そんな恐ろしい事だけは言わないで!」

とうとう、いずみも泣き出して、そう訴え始めたのだった。

彼女は、この見慣れた上流社会の空間から追放される事が、それほど怖かったのである。
そのような危険がある事を察知したからこそ、今日は態度が一変してしまっていたのだ。

次の瞬間、動揺するいずみの体に異変が起きた事に、亮生は気が付いた。

いずみのガクガク震えている両足の間から、何かがこぼれ始めたのだ。
それは、大粒の水滴だった。
いずみのメイド服のスカートの裾から、ポトポトと水がしたたり落ちだしたのだ。

それは、しかと、亮生の目にも留まった。

「君って奴は!なんて、呆れた人なんだ!
漏らしちゃったのかい?」

亮生が、思わず、大声で叫んだ。

「ごめんなさい。ごめんなさい」

いずみは、泣きながら、平謝りし続けた。

亮生に激しく恫喝されて、そこまで恐怖に駆られたのか、いずみは、なんと、失禁してしまったのである。
モジモジしている彼女の下半身からは、透明なオシッコがまだ小刻みに垂れ続けていた。
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