この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
没落お嬢さま
第21章 第二十夜
そして、ぱくんと、バナナの先がいずみの口の中に入ったのである。

バナナをくわえたいずみの口もとを見ているうち、なぜか、亮生も、顔が真っ赤になっていったのだった。

「待った!そこまででいい。食べなくていいよ」

彼は、慌ててストップをかけたのだった。
いずみはキョトンとして、目を開いた。

「早く、出して!確かに、それは食えないな」

うろたえながら、亮生が言った。

そんな訳で、いずみも素直に従って、食いかけのバナナを口から取り出したのだった。
そのバナナには、いずみの歯型と、いくらかの唾液も付いていた。

「これは、どうなさいますか」

と、いずみが尋ねた。

「捨てるよ」

「では、私が処分しておきます」

「いや。僕が始末しておく」

「だけど、ご主人さまに、そんな雑用はお任せできません」

「いいんだ。さっさと僕によこせ!」

亮生が、赤らめた顔のままで怒鳴った。

そこまで言われてしまうと、いずみも手渡すしかなかったのである。
本当は、彼女としては、早いとこ、この自分に不名誉なバナナは抹消してしまいたかったのに。

「今日は、これで終わりでいいよ」

いずみからバナナを受け取った亮生は、そう告げた。

いずみも、しっくりいかないまま、今夜はこれで解放してもらえたのだ。
/215ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ