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没落お嬢さま
第24章 第二十三夜
「ご主人さま。よろしくお願いします」

いずみは、亮生へと、念を押して、頼み込んだ。

「ああ。分かったよ」

亮生は、笑いながら、貰ったばかりの性具を机の上に置いたのだった。
そして、彼はグイッといずみの腕を引っ張ったのだ。

「あの、ご主人さま?」

いずみが、不安そうな表情になった。

「今日は、こんなものは使わないよ」

「でも・・・」

「体の調子がいいんだ。今日はセックスを試してみる。
さあ、ベッドの方に来るんだ」

亮生が、明るく告げた。
今夜の亮生は、確かに元気そうなのである。

「だけど・・・」

「何だい?まだ心配な事があるのかい?」

「もし吐精できそうじゃなければ、無理なさらないでくださいね。
今日がダメなら、明日だって、あるんです。
まずは、ご主人さまの体を大事に考えませんと」

いずみにそんな事を言われたものだから、亮生は、つい陽気に笑ったのだった。

「分かったよ。君の言う通りにする。
射精しなければ、それで諦めるさ。
まあ、君が喘いでいる姿を見ているだけでも、十分に楽しいからな」

亮生の言葉に、いずみも安堵の表情を浮かべたのだった。

このあと、二人は、ベッドで性行為を始めたのである。

だが、いずみの心配は取り越し苦労だったみたいなのであった。
今日の亮生は、満足に射精する事ができたのである。
彼は、納得のいくセックスを心ゆくまで満喫したのだ。
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