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没落お嬢さま
第25章 第二十四夜

  第二十四夜

男性の精子は、一度射精したあと、また満杯になるまでには、大体、三日ほどの時間を必要とする。
だから、無理をすれば、毎日でも、一日何回でも、射精はできるのかもしれないが、ほんとは、三日に一度ぐらいのペースで吐精した方が、射精のサイクルとしては自然なのだ。
ましてや、亮生のように、元から精力が弱めの男子ならば、三、四日おきぐらいの射精が、体力的にも、ちょうど合っていたのであった。

何となく、その辺のリズムが分かってきたものだから、亮生もあまり焦らなくなり、もっと冷静に性行為をエンジョイするようになったのである。

彼の態度の変化には、いずみも気付いたみたいだった。
特に、亮生は、無事に射精できた翌日は、とてもスッキリしていて、たいがい機嫌が良いのである。

セックスした翌日だったこの日も、亮生は、すごく気分が安定していたのだった。
部屋に夜食を運んできたいずみへも、いっさい、手を出そうとしなかった。
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