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会社のドSな後輩王子に懐かれてます。
第3章 本物のヒーロー



ほらァァやっぱりバレてる!
そりゃそうだよね!服脱がされたとか言っちゃったもんね!

あぁ、沸騰しそうなほど顔が熱い。
掴んだままの胸ぐらを思わず離してしまうと、
それをいいことに彼が私との距離を縮めてきた。

「あーあ、顔真っ赤じゃん。真面目そうな顔して先輩ってエッチな人だったんだ?後輩とイケナイことして興奮した?」

形勢逆転。

私の頬を撫でながら、
ここぞとばかりに言葉責めをしてくる白馬くん。

逃げたくて後ろに手をついて後ずさっても、
彼も同じペースで私に接近してくる。

ソファの上じゃ逃げようにも逃げられない。


「だ、だって白馬くんがキスマークなんかつけるから…!」
「あれ、興奮したことは否定しないんだ?夢の俺にイイとこ触られて気持ちよかった?」


頬を撫でる手で、そのまま唇をなぞられる。
なんて色っぽい触り方。変に身体が反応してしまう。

気づけば後ろについた手に白馬くんの手が重ねられ、
半ば押し倒されたような形になっていた。


「ほら、どうなの先輩?」


私を追い詰める悪魔の微笑み。
楽しそうで熱っぽくて、それでいて優しい。

なんてズルい表情なんだろう。
そんな顔されたら答えるしかないじゃんか。

流石に顔を見ながらは無理だから、
せめて目を閉じて。






「きもち……よかった…です……。」




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