この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
呟き…
第8章 どこまでが浮気…5
日本で式をあげる場合のプランとハワイで式をあげるプランを比べた時、和装はハワイよりも高くなると話を聞いた。
ハワイに行きたいと言うた私との約束を守る為だけに悠真はチャペルでの結婚式を選んでくれたのだから、これ以上を言えば私の我儘にしかならない。
「ドレスはあれで良かったんか?」
もう一度、悠真に確認する。
「ほんまを言うなら本番に初めて見てびっくりみたいなんがやりたかったけどな。」
「なんやそれ?」
「オッチャン辺りは本番の来夢のドレス姿を見たら泣きよるかもな。」
「そうかな?」
「まあ、あわよくば、もう少し胸があれば…。」
「しばくぞ。」
「すみません…。」
結局は、いつものじゃれ合いで終わってまう。
その後はデパ地下に行き、普段は食べない様な食材を買い集める。
海鮮丼が食べたいと言う悠真の為に雲丹やイクラを買い、私がローストビーフを作りたいからと国産牛のブロックを買う。
後は好きなアーティストのライブ映像を買いに行ったりお菓子やジュースの買い込みをする。
この連休は悠真と二人だけで引き篭もる。
運動がしたければマンション内にあるジムに通えば良いだけや。
「あんまりゴロゴロし過ぎて太ったら今日、買うたドレスが入らんくなるかも?」
「胸だけ太らせろ。」
「そんな便利な身体とちゃうわっ!」
「頑張って揉んだろか?」
「ほんまに殺すぞ…。」
「結婚前に未亡人ですな。」
ふと悠真が今回の結婚を当たり前に受け入れてるのだと気付いた。
「まだ夫婦ちゃうやろ?」
「今更、大して変わらんやろ?なんなら今からでも籍だけ入れに行くか?」
「連休やん。」
「結婚と離婚は連休中でも受け付ける。」
そない言うて穏やかに笑う悠真に少しドキドキとかしてまう。
私だけが結婚に迷ったりしてた。
私だけが悠真を裏切ってた気がする。
これ以上は迷ってたりしてたら、アカン事になってまうと深く反省するしかなかった。