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呟き…
第11章 夫の協力…
ここ最近、『イかせ屋』の3の下書きをしたり『ネコの拾い方』を書いたりしてる。
だけどネコの方がさっぱり進まない。
内容は決まってるのに…。
イメージが湧かないとその部分のシーンが書けず、自分の中でイメージが湧くまで待つしかない。
そのイメージを膨らませる為に普段は音楽を聴いたり、イメージする場所を歩き回ったりもする。
ネコの主人公は京都に居る…。
という訳で休日は悠真を連れて京都に行く。
「今回は京都に何をしに行くのだ?」
現在、ガンプラに夢中で引きこもりになりがちな悠真がぶつくさと文句を垂れる。
「新撰組の歴史でも見よ。」
と適当に言い訳をしたが、実は歴史が苦手な私…。
「ほー…、土方と近藤の区別がつかん人がか?」
ドラマや映画だとやたらと主役の土方君…。
教科書でも土方君だけ写真があった。
てっきり土方君が新撰組の隊長だと思い込んでた私だが、その間違った知識はあっさりと悠真に否定される。
「新撰組って、同じ服来た男がうじゃうじゃ居るホストクラブなイメージなんやもん。」
「夜の男と一緒にすんな…。」
何故かネコとは関係ない方角へと話が流れてく。
まあ、良いか…。
ネコはBLだし、男うじゃうじゃって部分は共通するやろ。
程度にしか考えない私は悠真に新撰組の何たるかを語らせながら京都の街を練り歩く。
「要するに、幕府が続く限り武士の世界は終わらないと信じて戦った男の集まりが新撰組ってやつだ。」
「幕府側なのに攻撃されたの?」
「新撰組が古臭い事をやってる間に新政府が出来たからな。」
新政府が立ち上がった時点で新撰組の立場は一気にテロリストな扱いになる。