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呟き…
第2章 なるほどね…
「なあ、プロットとか必要なんか?」
いきなりの私の質問に対して悠真は露骨に嫌そうな顔をする。
そりゃそうだ。
悠真は現在仕事中…。
しかも徹夜3日目…。
不眠症という特異体質だとしても仕事の疲れが表情に現れてる。
それでも私においでをして呼んでくれる。
近付けば抱っこして子供にするように私の頭を撫で始める。
「そういうのは要らんから…。」
冷めた目で悠真を見る。
悠真の勘違い。
私が無茶振りする時はスキンシップを求めてるとマニュアル的な勘違いをしてる。
「ほな、いきなりなんやねん?」
仕事の気分転換だと悠真が私に向き直す。
そういうメッセージを受けたからだ。
『どうやったら、そんな作品が書けるのか?』
その事について自分なりに考える。
他の作者様達は書き方をネットで調べたりプロットをしっかりと書いてるという話を日記やニュースに記してる。
私はプロットなんか書いた事ない。
その違和感を悠真にぶつけてみる。
「お前な…、作品自体は俺に見せねえくせに作品の評価をしろって事なら不可能だぞ。」
悠真が口の端をピクピクとさせる。
仕事の邪魔をした挙げ句に無理難題を悠真に言うつもりかと悠真が苛立ちを見せる。
「作品の評価とかは要らん。ただ小説を書くならプロットとかちゃんと書いて、書き方とかを真面目に勉強すべきなんかと聞いてるだけや。」
私は私の知りたい事を悠真に率直に話す。
「それって、お前の書いたモノが思ってたよりも不評やったって事なんか?」
支離滅裂に質問する私に対して悠真は1つづつ確認してから自分の意見を述べる。