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呟き…
第2章 なるほどね…



不評か?

否…。

寧ろ、私の予想を超えて好評なメッセージを貰う。

それが不安になる。


「読んでくれる人が優しい人ばかりらしくて、続きが読みたいとまで言ってくれる。」


私よりも上手い人はたくさん居る。

それでも、今のところは悪意のあるメッセージは来た事がない。


「あー…、なるほどね…。」


意味有り気な表情で悠真がニヤニヤする。


「何がなるほどやねん?」


とりあえず悠真の胸ぐらを掴んで聞く。


「お前、設定の段階で時代は1つ、空間も1箇所から2箇所程度の書き方やろ?登場人物はせいぜい3から5人ってところか?」

「うん、そのくらいやと思う。」

「つまり、そこがお前のスペックの限界な。」


時々、悠真の言う言葉は意味がわからない。


「スペックの限界ってなんやねん?」

「その程度の物語ならプロット無しでも余裕で書けるって事や。」

「余裕はないよ。」

「あのな、壮大なスケールの作品やと時代や場所設定だけでも10箇所とか当たり前に移動するし、登場人物も20人とか普通に出て来る。お前にわかりやすく言うなら『三国志』とかイメージしてみろ。」


『三国志』は確かにスケールが大き過ぎる。


「そのレベルの作品なら当然プロットが必要になる。無ければ話が散らかるからな。」

「私の書く程度じゃプロットは必要ない?」

「それは人による。5、6人の登場人物だけでも散らかして伏線回収が出来ずにまとめる事が出来ない作者も存在する。お前はなんとか感覚だけで小さくまとめて書けてるならプロットの必要はない。」

「まとまってるかは保証しない。」

「多分、かなりコンパクトにまとまってるんやろ。逆に小さくまとまり過ぎて物足りないから続きが欲しいと言われるんや。」


小さい小さいと連呼すんなと違う意味で私は気分が悪くなる。


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