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呟き…
第4章 どこまでが浮気…1
どこまでが浮気?
実は悠真には1人だけ従妹が存在する。
それは奈美おばちゃんの妹の知佳さんの娘…。
現在、高校生の千代子ちゃん。
奈美おばちゃんは昔ぼーそーぞくだった。
家族とは上手く行かず家出した挙げ句に10代で悠真を産んだハッスルなおばちゃんだ。
その妹の知佳叔母さんは大人しくおっとりタイプの人でマスオさん型の同じく大人しい真面目なご主人を貰い現在はご両親と同居中である。
そして奈美おばちゃんは実家には自分の居場所が無いと今も感じてる。
だから二言目には
『私の事は気にせんといて…。』
という言い方で実家を突き放す。
それでもおばちゃんの実家は悠真の祖父母が居る家であり、お正月くらいはと悠真だけが1人でおばちゃんの実家へ挨拶には行くという程度の関係だ。
そこに行けば千代子ちゃんが存在する。
彼女には少し…。
いや、色々と問題がある。
おっとりな母と優しいだけの父、それに祖父母という環境の中でお姫様扱いに育った女の子…。
年に一度程度しか会わない悠真も奈美おばちゃんの事で気を使うからと千代子ちゃんを甘やかす。
そんな千代子ちゃん…。
小学生の時に男の子に髪を引っ張られ
『ブスがリボンなんか付けてもブスだ。』
と言われた事から不登校になってしまった。
それは僅か小学1年生の時の事…。
男の子は親に散々怒られて千代子ちゃんの家に来てまで平謝りをさせられたのにお姫様な千代子ちゃんが男の子を許す事はなく学校は怖い場所として登録し何かに付けては不登校を繰り返す子になってまう。
奈美おばちゃんだけが
『しょうもない事で甘やかしてるから、そんな子になるねん。千代子は今流行りの引き篭もり予備軍と変わらんわ。』
と千代子ちゃんに厳しい態度を見せる。