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呟き…
第6章 どこまでが浮気…3
リビングのソファーに歩美さんと並んで座りコーヒーを飲む。
何を話せば良いのかわからずに俯いてまう。
「今田さんて結婚するって聞いたけど、来夢さんが結婚相手なんよね?」
目を輝かせて歩美さんが聞いて来る。
「はあ、まあ…。」
「なるほど…。私の話がうるさかったらちゃんと言うてな。今田さんからは来夢さんが人見知りするって聞いてるし。」
「悠真が?」
「うん、今田さんが言うてたイメージとは全然違うからびっくりしたわ。」
どんなイメージで言うてんねん。
てか、悠真を知らん人に悠真の事を言うなと私に言うくせに私の事は勝手に言うてんのかい…。
悠真にムカつくから不機嫌になる。
「ごめんなさい、もしかして怒ってる?」
怖々と歩美さんが私を見る。
「別に…。」
こんな返事しか出来ない。
気を使わせてるくせに冷たい言い方で人を突き放そうとするのが悪い癖だ。
なのに…。
「ああ、わかった。今田さんに怒ってるんや。」
そう言うて歩美さんが笑い出す。
「へ?」
「今田さん、言うてたもん。来夢さんは初めて会う人に少し不機嫌な態度をする時があるけど、原因の100%が今田さんやから気にしないようにって…。」
「何…、それ?」
「今田さんが好き勝手言うてんのに怒ってるんじゃないの?」
「やっぱり、好き勝手言うてるんや。」
「まあ、それに関しては全部、圭ちゃんが悪いんやけどね。」
「相馬さんが?」
意味がわからない。
歩美さん曰く…。
相馬さんがしつこく私に会わせろと悠真に迫った事があるらしい。
その時に私の事を根掘り葉掘りと悠真に問い詰めたのだと歩美さんが言う。