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呟き…
第8章 どこまでが浮気…5



サービスエリアで食事をする。

口数が少なくなった私に相馬さんは黙ったままニヤニヤと薄ら笑いを浮かべる。

食欲なんかない。

さっさと食べて家路を急ぐ。


「また来週な。」


私の家まで辿り着けば相馬さんがそんな一言だけを残して帰る。

ため息を吐いて家に入ればお母さんが


「おかえり、悠真君が来てるよ。」


と2階にある私の部屋を指差す。


相馬のバカヤロー…。


私はそう叫びたい。

恐る恐ると部屋の扉を開けば、真っ暗闇な部屋の中でテレビの灯りだけが浮かんでるのが目に入る。


「おかえり…。」


低く重い声がする。

いつもなら、やたらデカいはずの背中が小さく丸められて私に向けられてる。


「先にお風呂済ませて来る。」

「ああ…。」


慣れ切った会話。

本当はお互いが気不味いくせに平然と当たり前の関係を保とうとする。

悠真と離れてお風呂に入る。


何しに来た?


答えはわかってる。

悠真は平謝りに来たのだ。

喧嘩をすれば、ほぼ間違いなく悠真が平謝りで終わらせようとする。

もしも、平謝りが通じないと判断すれば悠真は逃げる事を考える。

私が悪い場合なら悠真は私を他人だと突き放す。

だから悠真がわざわざ我が家にやって来る理由は平謝りしか思い付かない。

なのに頭が混乱する。

本当に平謝りに来たのなら走行会の前に悠真は来てるはず…。

このタイミングで現れたのは相馬さんが原因だ。

百合さんの気持ちを知ってる相馬さんが私と悠真に嫌がらせをしてるとしか思えない。

私と悠真を破局させたいのだろうか?

悠真は?

そもそも喧嘩の原因はなんだ?

いや、今回のはただの喧嘩なの?

お互いがお互いの気持ちを無視して浮気してる様な気分に落ち込んでまう。


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