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君の好きな人
第2章 自分の気持ち
その出来事があってから、
もう、五年以上たって、俺は高校1年生になった。

自分を俺って言っているのは、
自分の女の所を隠すため。

要?もちろん一緒の学校ですとも。
残念ながら。ww

こんな一緒にいなければ、
要に対する気持ちなんか気づかずにすんだのに・・・。

こんな思いもしなくてすんだのに・・・。

アイツは、俺の気持ちなんか気づくわけがない。

なぜなら、女として見てないから。

俺は聞いちゃったんだ。
アイツの教室での言葉。

アイツがクラスの男子と話していたんだ。

「要ってさ、一年の呉羽って子と仲イイよな!もしかして・・・、付き合ってんのか!?」

一緒に帰ろうと思って、むかえに来た俺はその会話に思わず教室に入るのを躊躇った。

なんて、答えるんだろ・・・。俺は若干の期待を胸に秘めて聞いた。

要の言葉は想像を絶するものだった。

「はぁ!?ふざけんな!あんなの女じゃねぇよ!あんなのと誰が付き合うかよ!」

聞かなきゃよかった・・・。
その後悔はとうに遅く、俺の耳はしっかり覚えてしまっていた。

悲しみにくれる俺の中に
そっかぁ、だよな・・・。
凄く納得する、俺が、どこかにいた。


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