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海猫たちの小夜曲
第2章 絶望の始まり ~海色のグラスと小麦色の少女①~
 秀隆のペニスからは、ムッとするような饐えた汗の匂いが漂ってきて、あたしはそれだけで胸が悪くなるような気がした。
 そして、ペニスの先からは、あたしの奉仕を待ち望んでいるように、だらりと汁が垂れていて、あたしはその醜悪さに思わず顔を背けた。

「今さら、何を嫌がってんだよ。この間、きっちり仕込んでやっただろうが。」
 そう言って、秀隆はあたしの頬を、見るからに不潔なペニスでピタピタと叩いてくる。
 仕込んでやったも何も、写真で脅した挙句、無理やり、あたしの口にペニスをねじ込んできただけのくせに。
 
 だけど、今さらそんな抗議をしたところで、秀隆が自省するとも思えない。
 あたしは覚悟を決めると、目を閉じて、その饐えた匂いのするペニスを口に含んだ。
 そして、えづきそうになるのを堪えて、ペニスに舌を絡めて、前に言われたように裏筋やカリを刺激していく。

「何だよ、やればできるんじゃないか。ったく、いちいち勿体つけやがって。」
 ……ふざけんな。
 こんな汚いもの、誰が躊躇せずに口にできるかよ。
 あたしは上目で秀隆を睨みつけた。
 
 秀隆はあたしのささやかな抵抗など気にする態もなく、あたしのTシャツの襟もとから手を差し入れて、あたしの乳房をねっとりと揉みあげてくる。

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