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海猫たちの小夜曲
第2章 絶望の始まり ~海色のグラスと小麦色の少女①~
「あー、望海の口マンコ、気持ちいいわ……でも、望海のクラスに入ってきた転校生……高瀬さんだっけ? あの子、きれいだよなあ。もし、あの子がこんなことをしてくれたら最高なんだけどなあ。」

 あたしの頭を押さえて、薄汚いペニスで、あたしの口内を犯しながら、秀隆がぬけぬけと言う。高瀬さんが、あんたみたいなクズを相手にするわけない、と言ってやりたかった。

「まあ、俺は望海もそれなりに気に入ってるけどね、肉便器としては。」
 『肉便器』という秀隆の言葉に、あたしは屈辱感で体が震えた。
 高瀬さんと比較されることも嫌だけども、そもそも何故、あたしが射精するための道具のように言われなくてはならないのか。

 怒りと悔しさで、眼に涙が浮かんでくる。
 泣くな。
 お前は、こんな奴の前で泣いて、憐れみを乞うような女に堕ちていいのか。
 あたしは自分にそう言い聞かせて、涙を堪え、激しい憎悪を込めて秀隆を睨みつけた。

「何だよ、高瀬さんと比べられて怒ったわけ? なら、もっと気持ちを込めてやってくれないとさあ。俺としても、そういうふてくされた態度じゃ、肉便器以上の感情は湧かないでしょ。」
 全く悪びれる風もなく、秀隆があたしに言ってくる。
 
 ふざけんな。
 散々あたしを犯しておいて、今も無理やり口でさせておいて、挙句の果てに、あたしにもっと媚態を浮かべて恋人のように奉仕しろ、とでも言いたいのか?

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