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はなむぐり
第9章 はなむぐり



ぷっくりと突き出た種も艶々と輝いていて、まずはきらめく蜘蛛の巣を舌先で絡め取ってから両手の親指で花びらをめくり、舌を穴に沈ませた。

「んぁぁ…熱いっ…ぅんっ…」

私の熱い舌が深く沈んでいくと、じゅわっと溢れ出る蜜。粘り気のある蜜が舌に絡みつき、甘酸っぱい香りが奥にいらっしゃいと誘う。舌をすぼませて蛇のように動かすと私の頭を掴んで喘ぐ蜜樹。

「熱ぃよぉっ…ぁんっ…そこっ…ああぁっ…ぅんっ!」

動き回る腰を両手で掴んで舌を抜くと蜜がどろりと溢れ出し、舌全体で花を舐め上げた。花は艶々と光り、種を舌先でつついて吸いつくと動物のように鳴いてよがる蜜樹は、とても美しい。髪を振り乱して私の頭を掻きむしり、いつも初々しい反応を見せる蜜樹にまた惹かれる。

「ぁんっ…気持ちいぃっ…智さんっ…好きよぉっ…んーああぁっ!」

思いきり蜜を吸いながら舌で中を掻き回し、強烈な圧迫感が舌を襲う。

熱く、締め上げる。

舌を抜いた瞬間に大量の蜜が私の顔にかかり、壁にもたれて放心状態の蜜樹は私と目が合うと微笑み、好きと呟いた。
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