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はなむぐり
第9章 はなむぐり
痙攣が止まらない腰をなんとか上げて、倒れ込むように蜜樹から下りた。蜜樹は微笑みながら唇を親指で拭い、大きく口を開けた。全部飲んだよと目で訴えてきて、たまらず横に寝そべった。せり上がっているペニスは蜜樹の唾液と精液で艶々と光っていて、ぱんぱんに膨らんでいる。
「智さんの…飲んだよ。高校生のときはできなかったけれど、今はできるよ。すごく愛しいから。智さんの気持ち、分かった気がする。舐めたいって。愛したいって気持ち」
蜜樹のおかげで元気になったペニスを、蜜樹は我が子を見つめるような優しい眼差しを向けながら言った。
「ありがとう。私は蜜樹からたくさんのものをもらった。自分の幸せを一番に考えてほしい。愛してる…だから」
言い終える前に唇が塞がれ、すぐに離れると人差し指で口を封じられた。
「私の幸せは智さんと生きること。ただそれだけ。大好きな人と生きるの。だから、智さんの幸せを今、ここで見せて」
何もかも読まれているのは、ずっと前からだった。
拭いきれない不安は蜜樹も同じ。しかし、覚悟を決めて愛する気持ちは蜜樹の方がはるかに大きい。
私は枕元に用意していたコンドームを取り、まだ熱を保っているペニスにつけて、脚を開いて待っている恋人の中に入った。潤んだ中は私をすぐに受け入れ、二枚の花びらがペニスを包んでいる。根本まで入ったところで覆い被さると、両手が背中に回されて優しくトントンと叩かれる。お互いに色違いのパジャマの上を着たまま、繋がっている。
「気持ちいぃ…あたたかい」
「蜜樹…私もだよ。幸せだ」
動かなくても、熱が伝わってくる。
じんわりと、ずっと、あたたかいままだ。
「智さん」
「うん?」
「蜜樹のこと、好き?」
「大好きだよ。蜜樹は私のことが好きかい?」
「うん…大好きだよ。智さん」