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はなむぐり
第4章 誘う香り
舐めようと身体を屈めて顔を近づければ唇より先に触れる鼻の頭。花びらをかすめただけで花はきゅっと閉じて蜜とともにぶわっと開く。
この中に入ったならどんなに幸せだろう。
まだ誰も触れていない奥に触れるのは私ではない誰かであっても、蜜樹が幸せになれるなら。
私はせめてこの花を目いっぱい愛したい。
唇をすぼませて穴に押しつけると目で見ていた妖しい開閉が唇に伝わる。じくじくと周りは汚れ、息を送り込んだ。
「ふっ…うっ…んあぁ!」
がくっと両肘をついて嫌だ嫌だと首を振る蜜樹は口からも蜜を垂らしていて、胸元のリボンも小刻みに揺れている。
すでに私のモノは絶頂に達しており、口いっぱいに蜜を味わいながら自分の股に手をやるとぐっしょりと濡れていてそれは非常に硬く。
蜜樹の両脚は押さえていなくても私を受け入れ、黒い靴下の中で足の指も閉じたり開いたりを頻りに繰り返していた。
かつては二人で眠っていた敷布団のカバーは汗と蜜で濡れ、下の敷き布団の赤い花柄が透き通って見えている。
両手の親指で花びらをめくった。
ぱっくりと開いた奥では白い新たな蜜が作り出されているのがよく分かる。
ゆっくりゆっくり花びらから上の種へ這わせていき、右手の親指でくるりと撫でた。