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はなむぐり
第6章 花の慰め
「おじさん、もう少しで終わるからね」
「ありがとう」
台所で後片付けをしている蜜樹。
週末でなおかつアルバイトが休みのときに私の身体を気遣った料理を作ってくれる。
蜜樹は手伝うことを嫌うため、遠くからその姿を見つめる。
蜜樹を愛してから1か月ほど経ち、一緒の時間を過ごすほど私は蜜樹にはまっていった。1分でも長く一緒に。
アルバイトが終われば実家まで送り届けた。体力が心配になってきた父は早めに免許を返納したため、とても安心してくれた。
まさか、自分の息子が姪を愛してるなど夢にも思わないだろう。
両親と顔を合わせるたび、何度も心の中で謝った。