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官能小説を描いてみたい人の参考書になりたい
第2章 お尻
 バスルームで
 
 ―― 
 
 ――ああ、いつの間にこんな……。
 
「ああん……」
 
 望結はバスルームの床によつん這いになり、丸く大きな尻を突き出して鏡に映す。
 
 猫が背伸びをするようなポーズ。猫のポーズだ。
 
 筋肉質で固そうなゴム鞠のような尻がバスルームの大きな鏡に映る。
 
 望結は鏡の中のあられもない自分の姿を確認しながら、ボディーソープを自分の尻に塗りたくる。ニチャニチャと怪しげな静かな音を立てながら、そこが泡立たないそのベールに包まれた。オイルマッサージのように。
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