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官能小説を描いてみたい人の参考書になりたい
第2章 お尻
 姐さんのお尻
 
 ――
 
  ああ、姐さん、どうです?
 
 低い安田の声にため息が混じる。
 
 パンパンという肉体がぶつかるリズミカルな音に麗子の艶かしい声。その中にビシャビシャと水が飛び散る音。ゴドゴドゴドッっと地鳴りのような音の中に――。肉と肉がぶつかり合う音が徐々に速さを増す。
 
 ふすまの隙間から暗闇に一筋の光が差し込んでいた。隣の和室はうららの父母の部屋だ。うららは息を凝らしそこを覗き込んだ。

 捲り上げられた着物から覗く左右に張った麗子の腰は、猫の背伸びのように腰を高く挙げられ、そこに片脚を立膝にした下半身裸の安田が覆い被さっている。筋肉質の臀たぶがキュッと引き締まるたび、水音と麗子の艶かしい声が押し出される。一六八センチと決して小柄ではない麗子の身体に覆い被さった筋肉質は彼女の動きを封じるかのごとく彼女を抑え込んでいる。母親の白く蜂のように張った丸い臀たぶがフルフルと固いゼリーのように波打ち、背がS字にしなる。

 ああ……。安田、ナカに……ナカにちょうだい。クルわ。クル、ああ……くぅ。
 
 安田の腰の動きが速さを増す。肉と肉がぶつかる音もさらに速くなる。
 
 小さくなった麗子の嬌声が再びボリュームを増す。母は苦しそうに喘ぎ、背を丸めながら身体を震わせていた。
 
 ん……んんん。ああ……あっ……。姐さん……。
 
 安田の呻くような声がしたあと、突き出した筋肉質の臀たぶがフルフルと痙攣しているように見える。
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