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深野芸能事務所 肉欲の日々
第2章 若菜 歌手 社長専用車
豪華なリムジンの後部座席、若菜は緊張していた・・
それもその筈、入社以来、殆ど話した事すら無い、深野と同席。

一方、助手席の鈴木は、運転手の加藤の良からぬ話を聞いていた。
「なぁ、君って、若菜ちゃんと出来てるってホント?」
「ええ、まぁ・・社内恋愛はご法度なのは知ってますが・・」
「いゃ、そうじゃ無くてっ・・この車の後部座席の噂だよっ・・社長って独身で精力旺盛じゃん・・会社には、可愛い娘や美人が山程いるよなぁ? スターになりたい娘は、皆、社長に声を掛けられるのを、待ち望んでるのさっ・・
社長に身体を張ってでも認められたくてさっ・・
今日だって、駐車場で何人かの娘が、フラフラしてたろう?」

「ええ、でも俺達は、ホント、偶然でっ・・」
「あぁ、分かってるよ、でも、社内で盛り上がって、そのまま、お持ち帰りされて、売れ始めた娘を、俺、何人も見てるから・・」
「ちょっと、加藤サン・・若菜は、そんな娘じゃ・・」
「ふっ、知ってるよっ、あの娘が、何度もスポンサーからの酒席の誘いを断ってるのは・・君への想いかなぁ?
でも、相手が社長だと、どうかなぁ? あのルックスとオーラ、それに、百戦錬磨の性技が凄いらしいからっ・・」

急に不安になった鈴木が、思わず後ろを振り返る・・
社内を仕切る黒いカーテンと完全防音の壁。
(若菜ぁ・・ま、まさかっ・・?)
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