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深野芸能事務所 肉欲の日々
第2章 若菜 歌手 社長専用車
後部座席では、深野と若菜がシャンパンを傾けていた。
「若菜も20歳かぁ・・? 大人の仲間入りした割には、相変わらず愛くるしいなぁ・・」
「そ、そんな、まだ子供みたいで・・それに、売れないしっ・・」

「んっ、スターになるのなんか簡単さっ・・やり方だけだよ・・自分の魅力を誰に認めて貰うか? それだけだよっ・・
まぁ、女の娘の場合、魅力と言っても、歌手なら声や踊りだけじゃ無くて、身体も大事だから、よく考えないとなぁ・・」

意味深な深野の言葉に、身を固くする若菜。
若菜は知っていた・・この車に誘われた意味を。
そっと、深野の横顔を眺める・・彫りの深い精悍な顔立ちは、とても40歳とは思えない。
ファザコン気味の若菜、思わず胸がキュンと締め付けられるが、鈴木の事を思い、慌てて妄想を打ち消した。

突然、深野が若菜の手を取った・・
ドキッとするが、社長の手を振り切る訳にはいかない若菜。

「そんなに、固まるなよっ、手相を見てやるだけさっ、どれっ? ほぉぉ〜 中々、良い運命だっ・・上手くいけば、大化けするなぁ」
手を強く握られながら、深野の指先が掌を撫で、ユックリと手首から腕を這い上がる。
深野の指先から、魔法の如く快感が若菜の全身を駆け巡った・・
思わず身動ぎ、二の腕に鳥肌を立てる若菜。
(ふっ、物凄い敏感な娘だっ・・)
唇を噛み締める若菜は横顔を、ギラついた目で凝視する深野。

(ぁ、ぁ、嫌ぁぁ・・き、気持ちいいっ、な、何でぇぇ?)
若菜は知らなかった・・先程のシャンパンか媚薬入りな事を・・
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