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裏切りの幼なじみ
第10章 愛しいから、縛りたい
「く……くっ……なぜ言わせるのよっ!」

縄に繋がれた紐を引き寄せ、左右に揺らし、上げたり下げたりする。縄の当たり所が変わると、喘ぎの色も変わる。

「わたしの位置からは見えません。どこが擦れるのですか? 気持ちいいのですか? 奥さま教えてください……」

「はぁっ、ひぃっ……く、クリちゃんに……」

「なんですかそれは?」

「お、お、女の大事な……エッチな……とってもエッチなお豆よっ」

奈津子のベッドで半身を起こし、恩人の陰核に愉悦を与える由梨。自らもショーツの奥の中心部が熱く蕩け始め、シーツを濡らしつつあることに気付いている。

「女どうしは怖いね。遠慮がちなフリして、言葉攻めと縄攻めを織り交ぜて。奈津子が寝転がって両脚を浮かせて、アクロバティックにお股を開きまくって悦んでるよ」

「ひぃ……悦んでなんか……お願いだから縄を解いてっ」

見覚えのある黒いものを手にして、隆志が奈津子の顔を被う。

(アイマスク……わたしが玄関で咥えさせて頂いた時の……)

願いを聞き入れられるどころか、より囚われの身にされる奈津子。

「暗いほうが落ち着くだろ、奈津子は」

「わ、わたしだけ暗くても意味ないわっ。周りは明るいのに……」

煌々と照らす部屋の明かりの中で、独り闇に閉ざされる緊縛の女体。人格の大部分を剥ぎ取られたかのような無様な姿だ。

戦慄する由梨の手は震え、無意識に引いた紐が恩人を悶えさせる。

「お豆がぁぁ、わたしのエッチなお豆が、潰れちゃうぅぅ」

見捨てるように背を向け、ベッドへ歩み寄る隆志。優しいキスを与えられる。

「独りで勝手にイッちゃったみたいだね。あの女は放っておいて続きを楽しもうよ」

「そ、そんな……奥さまがかわいそう……」

ひくひくと独りで痙攣する女体を尻目に、紐を手放す。斜め座りから再び四つん這いに誘導される。生尻を剥き出され、濡れ恥花を露わにされる。奈津子の寝室の湿った空気が、恥じらいの花唇をヌルりと撫でる。

「ブラウスを羽織ったままっていうのも、淫靡だね」

「あ……ふぅ……」

剛直がヒップを擦る。ぴくん、と己の腰が跳ねるのを感じた。女裂のヌメりをペニスで刮ぐような動き。期待と不安。徐々に後者の色が濃くなる。

「そ、そっちの穴……あぁ……」
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