パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第10章 愛しいから、縛りたい

陶酔するうちに「お尻の穴をキュッと締めてごらん」と隆志の声がした。感謝を伝える気持ちで括約筋を締めると、優しい舌の形までも腸腔で感じた。

「んうぅっ……ふふっ……」

「ほら、奈津子が悦んでる。舌も締められると気持ちいいんだね」

母性豊かな甘い鼻息が舞い、由梨を擽る。黒髪をベッドに散らし、肌に汗を滲ませながら舌をうねらせる奈津子。女医の心身は溶かされ、姫口から、さらり、と蜜が零れる感触を得た。

じゅっじゅぅ……んにゅぅ……むちゅ……。

（わたしのエッチなお汁まで奥さまに舐め取らせちゃって……ごめんなさい……）

目の裏が白い世界に包まれた楽園の最中、柔舌が引き抜かれた。

「んぅ……ちゅっぴ、あぅぅ、隆志くぅん……」

奈津子の身に何かが起きたようだ。

　　　　　　＊　　　　　＊　　　　　＊

「はぁん、後ろから急にどうしたの隆志くん。わたしのエッチな場所を舐めてくれるなんて……縄で縛っている間も無言で冷たくて、キスも愛撫もくれなかったのにぃ」

（罰を与えてやるつもりが、欲情しちまった。あの美由紀を産んだこの場所に、本能が吸い寄せられるんだ……）

女股の縄をずらして露出させ、陰唇をなぞり回す。縄で蒸された熟蜜を舐め取り、味わい、喉を潤すと、敏感な女の蕾を狙う。興奮に染まるクリトリスの包皮を剥く。蜜混じりの唾液を塗し、舌で圧殺するほどに嬲り倒す。

「あはぁぁぁぁぁうっ」

獣じみた果て声を轟かせ、未だ乳房を縛る縄をギシギシと軋ませながら背を反らせ、震わせる。縄奴隷のアクメは唐突で壮絶だった。

「あぁぁっ、奥さまがっ、わたしより気持ち良くなってるぅ」

奈津子の吠え声に続いて、由梨の悩ましげな声が聞こえた。

汗が浮き、火照った奈津子の顔から、アイマスクを外してやる。

「本当なら縛ったまま放置して由梨だけを愛してやるつもりだった。でも、気が変わったよ。黒髪を振り乱して由梨のお尻を舐めてる姿を見てたら興奮してきてさ。やっぱり奈津子とも、やりたい」

「う……嬉しいわ隆志くん……大きく逞しく生まれ変わったおちん×ん、わたしも味わえるのね……こんなオバサンのわたしも、愛してくれるのね……」

艶やかな熟尻をくねらせて悦ぶ奈津子の斜め上に目をやる。棚に置かれた写真立て。枠の中から「母と娘」が穏やかな笑顔を向けている。