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裏切りの幼なじみ
第11章 新乳生、歓迎の儀
(やっぱりわたしは、用済みの女なのね。隆志さんにとって)

マンション二階のドアに凭れ、白石葉子の豊満な女体がずりずりと頽れる。

「あぁ……お部屋の中で、他の女とエッチしているのね。そうでしょ……」

フレアスカートの奥地は哀しいほどに湿っている。隆志に許され、抱かれるために穿いた、淫らなショーツ。這いなぞるのは今夜も己の指だけだ。

ドアの前で佇み、もう二時間ほどが経過した。行き場のない身体は火照り、汗ばみ、いよいよ姫口を泣き腫らしているのだ。

町田美由紀への凌辱を企て、隆志を利用してしまった。あまりに短絡的で浅はかな自分を恥じた。そして葉子自身も深く傷ついていた。

『わたしは、隆志さん無しじゃ生きられない女になってしまったの』

メッセージを送ったが、答えは「しばらく待ってほしい」の繰り返し。

もう待てない――。想いは募り、手紙を出すためと偽ってやっと訊き出した住所を頼りに、タクシーで辿りついた。

ところが、階段下に先客がいたのだ。

(スタイルのいい眼鏡美人の女性……あれが新しい彼女……?)

その美女は電話で話しながら階段を上がり、目的の部屋へと消えた。中で隆志が迎えたに違いない。

嫉妬に震えつつ、ブラウスを脱ぐ。葉子は、豊満過ぎる胸部から腰にかけて晒しを巻いていた。嫌でも注視されてしまう巨乳を押し潰し、少しでも小さく見せるためだ。スタイルを保つ目的もある。

「この大きなおっぱいは、隆志さんだけのモノよ……」

幅三十センチ、長さ五メートルほどの晒しを、躊躇いもなく解いていく。

屋外に剥き出された乳房を夜風が心地良く撫でる。

「あ……ん……冷たい……」

金属製のドアに生乳を押し当てる。ヒヤリと刺すような冷たさが快感に変わる。己の体温で温まると、双房をズリズリと擦り付け、移動させる。再び冷たさが襲うが、乳首はジンジンと熱を帯びていく。

「柔らかくて大きなおっぱい、隆志さんに届けたいのに、受け取ってはもらえないのね……きっとわたしは永遠に、誰かの一番にはなれない女……」

嫉妬の対象は、いつしか高校時代の親友へと移っていく。

悪魔のような言葉を親友から浴びせられたあの日。

セーラー服姿の美由紀の声と歪んだ笑み。忘れようとするほど記憶は色濃くなるばかりだ。
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