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裏切りの幼なじみ
第11章 新乳生、歓迎の儀
(これじゃキスも出来ない……だが、外したら声が……)

マンションの真下は通学路で夜の人通りは少ないが、住宅街だ。声を気にせずイカせる場所がひとつだけ浮かんだ。その時……。

ゆるゆると生温かい感触が隆志の下半身を流れた。透明なそれは葉子の尿かもしれないが、独特な匂いは感じない。

(これって、もしかして……)

「葉子、イッたのか?」

ショーツを押し込んだ口の端から、とろぉりと唾の糸が垂れる。白目を剥いて果てているのかも……。隆志はアイマスクを引き剥がしたい衝動にかられた。

エレベーターのボタンを押し、乗り込む。事業者が多いマンションのため、夜の利用者は少ない。ドアが閉まれば密室だ。

エレベーターの壁に女体を押し当て、車いす用の手すり部分を上手く使いながら片手で支え、開いた手でアイマスクと口に詰めたショーツを取り除いた。

(辱めるのに最高の場所じゃないか)

扉の正面に鏡がある。隆志が扉側を向いて立てば、葉子は自分の恥ずかしい姿を目の当たりにすることになる。

「葉子、遠慮せず声を出しなよ。一気にイクぞ」

最上階を押し、ドアが閉まる。隆志は密着度を高め、腰の上下動を再開した。動く密室空間は忽ち淫香に包まれていく。

「いやあぁぁぁん、わたし、ひどい顔してるぅ……」

隆志の肩越しに、鏡に映る自分を観たのだろう。葉子が羞恥に耐えきれず顔を叛け、隆志に髪を擦り付ける。

ずちゅっ、ずちぃっ、じゅぶっ……。閉鎖空間だから淫音がよく聞こえる。

「隆志さんの、すごぉいぃ……わたし、壊れるのぉ、もうダメぇ……」

狂おしいよがりは以前の葉子にはない凄艶さを帯びていた。

(俺のモノの先端から根元まで、妖怪みたいな蠢きと締め付けの波が、絶え間なく襲ってくる……っ)

これまでにない抱っこスタイルからの挿入で刺し抜く角度も深度も極まっているのだろう。あらゆる女を芯から崩れさせる儀式的な絡みだ。

「あ、あ、あふぅ、凄過ぎるぅ、またイッちゃうっ」

鏡に対して横向きの角度から、汗光る女体を映し見る。葉子の乳房は隆志の胸板に押し当てられながら、ゆぷっ、ゆぷっ、と踊り、撓む。

隆志の肩に擦り付けていた顎を仰け反らせながら背肉を波打たせ、葉子は光を得たようだ。
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