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裏切りの幼なじみ
第12章 バースデーサプライズ
ご主人様と女王様の直接対決に、広い客間は静まり緊迫する。女たちは皆、固唾をのんで見守っているだろう。

バチイィィィン……。

隆志が目で挑発すると、美由紀は鞭を振るった。うなりをつけて二度、三度……女王の鞭が、鍛え抜かれた王の胸を強かに打ち、痛々しい鞭痕を刻んでいく。

(バラ鞭はそれほど痛くないと思ってたが……なかなかの痺れだな)

目をそらさず痛みに耐え、続きを促すうちに隆志は気付いた。女王の瞳に戸惑いの色が見える。

「た、隆志さまぁっ……」

由梨が堪らず泣き出す。肩や胸に赤い傷を負いながら、隆志は「心配するな」と目で合図を送る。

「……よくわかったよ、美由紀。おまえはニセモノの女王だ。単なるコスプレ以下。鞭の打ち方も女体の縛り方もデタラメ。虚勢を張ったお嬢様ってとこだな」

美由紀の手から鞭を奪い取る。そして、台車の上で縛られ人魚座りする奈津子の乳房に狙いを定める。

パチィィン……パシィィッ……。

「はひぃぃっ、隆志くんっ、痛ぁい……」

熟れた母性の象徴に鞭痕を刻む、無情の打音。かつて美由紀が母乳を吸ったであろう乳房が、みるみる赤く染まる。陵辱に晒される母の叫びを前にして、美由紀が動揺するのを見逃さなかった。

「見ろよ、おっぱいが真っ赤だぜ。嬉しいだろ美由紀。お前、母親を軽蔑しているんだろ……だったら、この女の体で見本を見せてやるよ」

奈津子の女体を台車から椅子に移動させてリクライニングを倒し、拘束する縄を隆志が解きはじめた。ただ後ろ手にぐるぐる巻きにしただけの雑な縛りを、手早く縛り直していく。

「あんっ……解いてくれたのかと思ったら、また縛るなんてぇ……娘の前で恥ずかしいわ……」

迷いなき手さばきで、隆志は芸術的な菱縄縛りを完成させた。

「素敵……さっきとぜんぜん違うわ」「わたしも縛ってほしい……」

名も知らぬ立ち見の裸女たちが称賛の声をあげる。

「う、上手く縛ったからって何なのよ……趣味悪いわ」

目の前で産みの母が縄凌辱に堕ちていく姿を見せられ戸惑ったのか、はたまた興奮したのか、美由紀の頬は上気し、呼吸も荒くなっている。

由梨も同じく椅子に移し、菱縄縛りを施す。すっかり主導権を得た隆志は、道具箱から異様なモノを取り出した。
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