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裏切りの幼なじみ
第3章 刹那の中出し喪失
喉の奥底まで達したのか、侵入が止まる。まだ根元までは含まれていない。

隆志は身を起こし、葉子の黒髪に手を触れ、ぐっと押さえつけた。

「んごぉ……んぐ……」

耐えかねたか、葉子は限界まで深く呑んだ男棹を吐き出した。ねっとりと濃い唾液が女の唇から長い糸を引いてシーツに染みをつくる。

「けほっ、ち、窒息するところだったじゃないの、強引ね。普通は優しく髪を撫でてくれるものよ」

「葉子さん、美味しそうにパクついたから、奥まで食べたいんだろうと思って手伝ったんだ」

涙目で睨んでくる上級生美女に保護欲が擽られる。ナチュラルパーマがふんわりと肩先に広がる女性らしい黒髪は、どことなく保守的な匂いがする。

(尽くすタイプの女か。なら、尽くしてもらおうか)

身を預けてみることにした。

「こんなにぬるぬるに光っちゃって。俺のコレ、どうするつもり?」

「だ、大丈夫よ。わたしに任せて。気持ち良くしてあげるから」

血管が浮き出るほどに硬く熱く漲る肉棒が、女の白くしなやかな指に包まれる。静かに上下運動が始まった。美しい手さばきはうっとりするほど心地良いが、急に怒りがこみ上げる。

「なんだよ、もうフェラは終わり? 面倒だから、手でさっさと抜いてしまおうって思ってる?」

「ち、違うよ隆志くん、まずは順序として……」

「なにが隆志くんだよ! やっぱり俺をバカにしてるだろ。別館の年下男を気軽につまみ食いしてポイ捨てする気だろ? ホントは尽くす気も、俺を気持ち良くする気もないんだ。単なるゲームなんだろ、葉子にとっては」

勢い余って呼び捨てにした。でもいい。これで怒って去っていくようなら、図星だったということだ。

「ごめんなさい隆志さん。でも、わたし、本気なんです」

止まっていた白魚のような手が再び動き出した。滑るような上下移動に淫靡な濡れ音が生じる。ふんだんに塗された葉子の唾液と隆志のカウパー腺液のハーモニーだ。

「わたしの得意な手順があるの。気持ち良くなってもらうための手順が。だからお願いします。わたしを信じて、任せてください」

「わかったよ。なら俺をちゃんと満足させてくれよ、白石葉子先輩」

「はい。隆志さん……」
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