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裏切りの幼なじみ
第3章 刹那の中出し喪失
頭を起こすと、土下座のような姿勢で黒髪を上下左右に揺らす女がいる。表情は見えない。口端から漏れ滴る唾液が陰毛を生温かく濡らし、ツツゥ……と陰嚢にまで伝う。吸引の波状攻撃に意識が白むほどの快楽が迸る。

(くうぅっ……とどめを刺す気か。何て女だ、あんな顔して……)

口奉仕にとどまらず、女の手指が根元に伸びる。妖しく巧みに陰嚢を押圧してきたのだ。
このまま快楽の波にのまれるのは避けたい。絶頂を遅らせ、愉悦を長く味わいたい。だが身を起こせない。

なら自分から仕掛けようと、仰向けのまま自分の後頭部で両手を組み、腹筋運動の姿勢から腰を浮かせ突き上げる。喉を抉られても女は決して肉棒を吐き出さない。

(こ……この女は本気で吸い付くす気だ。俺のを……)

射精の光が迫りくる。自慰に慣れていた隆志にとって、自分自身でコントロールできないジェットコースターのような悦楽は初めての体験だ。

「イクぞ! 飲めよ! 受け止めろよ!」

「ぅんふぐうっ……」

葉子の舌奥に向けてびゅくん、びゅくん、と白液をぶち込んだ。あまりの快感に叫び声をあげた。口内熱の中で脈打つ雄欲が徐々に沈静化すると、葉子は静かに唇から亀頭を露出させる。

「……ん、ぐ、ごっくん……」

隆志と目を合わせながら、汗まみれの葉子は確かに嚥下した。

      *     *     *

頬にチュッとキスをくれたあと、葉子はベッドから離れた。洗面所に向かったようだ。うがいでもするのかと窺ううちに、ヘアドライヤーの音が聞こえてきた。

「隆志さん、おまたせ」

以前より可愛くなった葉子がそこにいた。ミディアムの黒髪はうしろに束ねられ、華やかな白リボンが首筋に揺れている。ショーツをはき直した女体はメイド風のエプロン姿に変わっていた。

「どこでそんなのを」

「パーティーでコスプレをやろうって話があって、通販で買ったんです。でも刺激的すぎるって理由で中止になって、使い道に困っていたの」

「尻が丸出しだぞ。露出狂か? そんなのパーティーで着たら捕まるぞ」

「いやだぁ、隆志さん。普通は服の上から着るんですぅ。コーヒー淹れてあげますね」
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