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裏切りの幼なじみ
第5章 麗しき囚虜
「美しさに自信があるんでしょう? ちゃんと見てもらわなきゃ」

女二人の視線が隆志に注がれた。嗜虐に燃える葉子。逃げ場のない美由紀。それぞれの表情は、コントラストをきわめていた。

隆志は囚われ女の腋肌に舌を這わせた。ぴくっ、と女肌が反応する。すべやかな腋肌に伝う汗玉を舌先で掬い、味わう。

「ん……んぅぅぅっ……」

美由紀が呻く。舐め上げる度に、腋肌が震える。性的な快感かどうかはさておき、間違いなく感じている。美しい唇をキュッと結び、苦悩に歪めた表情が目に浮かぶ。

腋を責め終えて顔を上げると、美由紀の潤んだ瞳が隆志を睨んでいた。

「美由紀、目を閉じろ。俺とキスするんだ」

「……」

無言で首を横に振る、美由紀。

氷の女になってしまった幼なじみと視線を絡め合わせる。隆志は凌辱者を気取り、見せつけるように舌なめずりをする。

「いくら嫌がっても、選択権は俺にあるんだぜ。お前は囚われの身だからなぁ」

葉子に目配せをする。妖しい笑みが返ってくる。

キリッと結ばれた美由紀の美唇に迫る。鼓動が高鳴る。

(ごめん、美由紀。俺はやっぱり……お前とキスしたい)

こんなやり方、本当は望んでいない。葉子の計略に乗せられているだけだ。

例えるなら、頼んでもいない特上寿司を送り付けられたようなもの。それも、出入りを禁じられた名店の、幻の逸品……。後先など考えずに頂くのが、男の作法であろう。

絶世の美貌を抱き込むようにして、顔を寄せる。もう、あと数ミリで、麗しの唇に触れる。夢にまで見た、美由紀とのキス。

「ぴちゃ……」

女の唇がひらく粘り音がした。ついに観念した美由紀が、下男の唇を泣く泣く受け入れる……そう思われた。

「むちゅぅ……」

隆志が唇を奪おうとした瞬間、美由紀は顎をグッと上げ、首筋を伸ばした。唇同士の接触を何としても避けようとしたのだろう。

結果、隆志の唇は宙に浮き、代わりに鼻の頭に美唇を押し付けられていた。

「んぅぅ……」

時が止まる。隆志の視界が深紅に染まっていく。一秒一秒が、永遠にも感じられた。

(あぁ……口紅と唾液が混じった、美由紀の生々しい匂い……吐息が、熱い……)

鼻に芳香を塗り込まれ、隆志は我を忘れ、ペニスを弄っていた。

(うぁぁ……気がヘンになりそうだ……俺、もう……)
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