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第5章 麗しき囚虜

美由紀が抵抗するとさらに美唇が鼻を擦り、匂いが甚だしくなる。囚われの女に唇で犯されている気分だ。

とどめを刺すように、美由紀の舌先が男の鼻を押しやる。何としても密着を解きたい女の抵抗だろう。美しき幼なじみに鼻を舐められる格好になり、隆志は恍惚にのけ反る。

「美由紀……うあぁ……」

「あんっ……！」

図らずも隆志は劣情を放った。紙上の絵ではない、匂い立つ生身の美少女に。

手錠姿の美由紀は、眉をハの字にして目を伏せている。

美由紀の乳房には粘性の白濁液が降りかかり、乳首の尖り辺りでドロリとぶら下がっていた。

　　　　　　＊　　　　　＊　　　　　＊

（隆志さんはやっぱり、この女のことが好きなのね。わたしなんかよりもずっと……）

ボクサーブリーフの前開きからペニスを露出させ、呆然とした表情でベッドにへたり込む隆志。悲哀に満ちた姿に同情してしまう。

「少し休んでいて。わたしが後始末をするわ」

この状況から彼を救いたい。彼を美由紀から取り戻したい。葉子の中で二つの感情が交錯していた。

「ずじゅっ……ちゅぅ……ねろぉっ……」

葉子がマッサージベッドに割り入り、美由紀の乳房に舌を這わせ始めた。

「あっ……あぁ……んっ……」

突然の同性舌愛撫に、美由紀は堪らず恥声を漏らした。

（大切な隆志さんの精液……この女のおっぱいには勿体ないわ。肌に沁み込む前にわたしが舐め尽す……）

「葉子、すごいよ。美由紀が顎を上げて泣きそうな顔してるぞ」

「ぴっちゃ……美味しいわ、隆志さんのホワイトソース。いまは、観て楽しんで、次に備えてくださいね」

背後からは隆志の興奮が伝わり、頭上からは美由紀の切迫した吐息が降る。自らが作り出した機会だ。状況をコントロールする自信はある。

（こんなに乳首をコリコリさせて……やっぱり弱点なのね。さっき隆志さんにされてるときも、陶酔してた。彼に見えなかったのは幸いかも……）

精液が垂れ下がっていた乳首を特に入念に舐め、隆志の牡臭を消していく。

「っ……変態ね……」

初めて美由紀が言葉を発した。

隆志に嗅がれ、精液を撒かれ、葉子に舌掃除された乳房は全体がピンク色に染まり、ぬらぬらと濡れ光っている。