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裏切りの幼なじみ
第6章 苦肉の淫虐
抽送の粘膜音が響く。膣内に風呂の湯が残っているせいか、愛液が新たに湧いているのか。ペニスにローションを塗ったせいもあるだろう。

ローションは葉子とのセックスで試して虜になった。女壺の強い締め付けとヌルヌルの饗宴が快感を増すのだ。

「エッチな音ねぇ、隆志さん。彼女もそろそろお目覚めの頃よ」

ペニスは熱く勃起している。潤いも充分。あと欲しいものは……。

「おい、起きてるか美由紀。何か言えよ」

「ぅ……し、知らない」

うわ言のような美由紀の反応。愉悦に取り憑かれたようだった肛門凌辱時に比べると反応が淡白だ。

(ローションは余計だったか……)

美由紀の反応だけではない。女陰の抵抗感が足りない。

葉子に挿入すれば、瞬く間に妖しい蠢きにキツく締め付けられ、突き動かすリズムに絞るような抵抗が加わった。それが男の昂りを促し、射精欲を生む。

「美由紀……締まりが……」

スチームサウナのような温かさ。野放しの自由。

ペニスの屹立は美しきヒップや背中など後ろ姿の視覚情報による刺激と支配の悦びによる昂りのみ。

「隆志さん、もっと強く激しくしてみたら? 壊れるくらいじゃないと感じない女なのよ」

(バカ言え……これでもかなり激しく突いてる。中でスベるんだよ)

絞り抜かれるような感覚がない。挿入直後の幸せな温かさと浮遊感。それを超えるものが、ない。

「目を覚ませ美由紀っ。どこが感じるんだ、声で教えろ!」

ピシィッ、パチィッ、と平手で美尻を打つ。

「ぅひ、ひどい……最低……」

浴室マットに伏せられた美貌は隆志からも葉子からも表情が窺えない。頼りの声からも愉悦の色は滲んでいない。

パン、パン……クチャッ、クシャッ……。

掴んでいた美由紀の手を離し、両手で女尻をぎゅぅと固定する。隆志は荒々しく腰を振り、美尻への抽送を続ける。

肉弾音と湿り音が空しく響く。

(美由紀は、締まりが悪い?……そんなはずは、ない)

ペニスを包む女襞の甘い熱が、隆志の腰からリズムを奪う。ゆえに女体と共鳴できず、高みに届きそうで届かないのだ。

葉子以外に女を知らない隆志にとって、これが何を意味するのか、原因も対処法も思い至らない。愛撫も忘れ、ただ激しく腰を突き当て、女尻を打ち鳴らすことしかできなかった。
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