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裏切りの幼なじみ
第6章 苦肉の淫虐
「美由紀っ、感じろ、乱れてみろよ。さっきみたいに」

自分のモノは、玩具に遠く及ばないのか。不安が襲う。

隆志の顎から汗が滴り、美由紀の背中に零れ落ちる。背筋の見事な曲線に沿って雫が滑り、散らばる黒髪の奥に消えていく。

彼の表情からは甘みが消えうせ、焦りの色が濃くなっていった。

      *     *     *

「彼女、浴室マットに爪を立てているわ。感じていないわけじゃないのよ!」

リングサイドで見守るコーチのように、葉子はエールを叫ぶ。

(隆志さん、自分が彼女を悦ばせられていないと感じて焦っているのね。でも彼女、背中を震わせているし……)

切り口を変えてみてはと思い立つ。

「挿入の角度を変えれば、きっと彼女の反応も変わるわ」

隆志は我に返ったように女体を導き、美由紀と向かい合う。

正常位の体勢でマットに寝る美由紀の両脚を開かせ、腰を浮かせて抱え込むように担ぐ。

隆志の腰と美由紀の女陰が垂直になり、挿入によってぴったりと圧し合わされた。

「うぅ、んあぁ、あ、熱い……」

「おぉっ、さっきより深いよ、美由紀」

マットに膝立ちで美由紀の両脚を担ぐ隆志が、雄々しく抽送を再開する。

ぱちゅっ、ぴちゅっ、と淫音が浴室に響く。

(彼女の顔を見ながらの強姦……そのほうが興奮するでしょ、隆志さん……)

ピストンの勢いで女体が、ぶるん、ぶるん、と揺れ、仰向けの乳房が淫らに踊る。

「彼女、マットの縁を掴んで耐えているわ。スパートをかけて、ふたり同時にイッて!」

「うあぁぁぁぁっ、うっ、うっ、ぐぅっ」

獣のような呻きを上げ、隆志が抜き差しを加速させる。

「あ、つ、ぃ……」

そう美由紀が言ったように聞こえたが、打肉の濡れ音と隆志の獣声に埋もれてしまう。

「気分はどうだ、美由紀。これはおまえが招いた結果だ。自業自得なんだよ」

「わ、わたしは、悪く、ないわ、あぁぁ……」

「俺と葉子を傷付けた罰として……」

大量の脂汗が浮いている。彼の異変を葉子は察知していた。

「美由紀を……孕ませてやる!」

(た、隆志さん……そんな覚悟で……)

別館の後輩ながら、同志として、男として彼に想いを寄せ始めていた。そんな彼と力を合わせて、美由紀にお仕置きをしたい。一方的で身勝手な計画だった。
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