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裏切りの幼なじみ
第6章 苦肉の淫虐
「隆志さん、もういいわ……もう終わりにしましょ」

葉子は震え声で伝えるが、猛り狂う隆志には届かない。

企てたのが葉子だとしても、この凌辱が表面化すれば重罰を受けるのは隆志のほうだろう。さらに孕ませたとなれば、人生をかけた償いが彼に圧し掛かるはず。

(まるでわかってなかった……ひどい女よ、わたしは。隆志さんに、人生を台無しにするような危ない橋を渡らせて……)

「あ、ああぁ……んぅ」

高速ピストンの熱量で、いくぶん美由紀の反応が高まり声に熱を持ち始める。

隆志は腹をくくっているはずだ。その情動が怒りや憎しみによるものなのか、愛情なのかはわからない。

「あ、あ、ぅ、だめぇ、ぇ、ぇ……」

「うっ、ぐぅっ、美由紀っ、俺は、もう……」

(彼女、イキそう?……隆志さんも?……)

ふたりともが遠くへと去り、自分だけが取り残されるように感じた。

愚かで軽はずみな自分を、呪った。

「やめてぇ、隆志さん。もう充分よ、彼女を許してあげてっ」

葉子の悲痛な叫びが浴室に反響する。隆志は動きを止めた。

「はぁ、はぁ……葉子……なんでだよ……」

「うぅ、ぅ、ぅ、ぅ……」

中断を抗議する隆志の全身は汗まみれで、瞳から覇気が消えていた。

両脚を担がれたままの体勢で美由紀は体をピクピクと震わせている。隆志の汗を受けた乳首が美しく濡れ光る。

「み、美由紀、泣いてるのか?」

静かに両脚を下ろし、挿入を解いた。仰向けの美女の顔を愛しげに見つめる隆志がいる。

葉子も浴槽を出て美由紀の前にしゃがむ。

クールな美貌は涙でぐしゃぐしゃに濡れているが、化粧崩れはない。薄い口紅とファンデーション。二、三分で整う軽い仕上げだ。

(涙で濡れ果てた素顔で、この綺麗さ……やっぱり貴女は住む世界が違うのね。わたしなんかとは)

葉子は罪滅ぼしのように美由紀の涙を丁寧に拭い、その美貌に言葉を失った。顔だけではない。頭のてっぺんから足のつま先まで、自分が優る部分はひとつもない。自慢の巨乳さえ恥の塊だ。

「ふたりでわたしを襲った挙句、情けない終わり方をするのね」

目に光を取り戻し、美由紀がスクッと立ち上がる。少しふらつくが動じず、葉子を押し退けて隆志の前に立った。
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