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裏切りの幼なじみ
第7章 哀しき未亡人
(キスで負けたら女がすたるわ)

奈津子も負けずに舌で応戦する。上下の唇も艶めかしく動かして彼の口を吸い立てる。もう口紅はほとんど剥がれ落ちているはずだ。

「むちゅぅっ……んちゅ……ぴちゃ……」

(こんなに激しいキスは何年ぶり……いや、初めてかも……)

受け身で仰け反る体勢から主導権を奪い、乳房を擦り付けながらの口吸いで彼の顎を上げさせる。

守勢に回った隆志がベッドに落ちた。半ばやけ気味の激しいディープキスで、互いの口周りは唾液でベトベトに濡れ光っていた。

「はぁ、はぁ……負けたよ。やっぱり淫乱な聖母のキスは凄いね」

「い、淫乱な聖母……そんな言い方……」

なぜか悪い気はしない。女体の奥が、じわっ、と熱を持った。

「ずっとあれは夢だと思ってたけど、やっぱり現実だったんだね。でも俺は怒ってなんかいないよ」

「ありがとう。あの日の隆志くんの寝顔、とってもかわいかったから……」

彼の下腹部に手を当て、衣服の上からペニスを擦る。撫でるほどに硬度は高まり、布越しにも熱い湿り気が伝わってくる。

「あの時を再現してみてよ。十年前の俺にしたことを、いまここで」

下半身だけを脱がせた。パンツの圧迫から解放された肉棒が姿を現す。

(かわいいソーセージだったモノが、こんなに立派になって……)

すっかり剥けて光る亀頭に、ちゅぅっ、唇を触れた。我慢液がトロンと糸を引き、ぺろりと舐め取る。

(あの日の再現なんて出来ない。状況が違うもの……)

十年ほど前――。現れた男の子は青い顔で苦しそうだった。幼い顔を歪める姿に、保護欲をそそられた。

ベッドに寝かせてやり、お腹が冷えないようにタオルケットを掛けた。

やがてまどろみ始めたが、顔色が戻らないため半身を起こさせ、口移しで煎じ薬を飲ませた。お腹が冷えないようにとの配慮だった。

薬が効いたようで、顔に血色が戻りスヤスヤと寝入った。ここで終わればよかったのだ。

(ほんの出来心……違うわ。あの日、あの子はわたしの愛を求めていた。とにかく元気になってほしくて、その一心で、大人の女性として与えられるものを与えただけよ……)

そんな言い訳は通用しない。頭では理解している。けれど奈津子の中のはしたないオンナが、ありったけの言い訳を並べ立てる。
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