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裏切りの幼なじみ
第8章 柔肌調教
「吸わないでぇっ……わたしの、プライド……」
 
おまえにプライドなどあるものか、と隆志は思う。十年前、健気な子どもだった隆志に性的いたずらを仕掛けた変態女のヒップ。じっとり湿った部位を鼻で犯す。

大人のオンナのいやらしさ、艶めかしさが凝縮され、鼻腔にねっとりと纏わりつくような、深く濃い匂い。さらに息深く嗅ぐと脳内が紅色に染め上げられそうになる。隆志は女尻の暗闇で昇天寸前を彷徨った。

「ひあっ、もう立っていられないわ……」

冷蔵庫の前に崩れ落ち、奈津子は四つん這いの姿になる。

「その格好、すごくいいね。おしゃれなワンピースドレスに可愛いエプロンを着けて、なぜか四つん這いっていう馬鹿さ加減が」

隆志は立ち上がると言葉で未亡人を辱める。「ここじゃイヤ……」と駄々をこねる奈津子に、ならば四つん這いで寝室まで案内しろと告げた。

「はぁん、こ、こんな、犬みたいな恰好、見ないでっ」

這いつくばる姿勢で隆志の前を歩かせる。リード代わりにワンピーススカートの裾を掴んで捲り上げ、交互にくねるヒップを眺めながら進む。

「このまま外に出て散歩しようか? 犬みたいに」

「もおっ、隆志くんったら、冗談やめてぇ」

もちろん冗談だ。奈津子は悦んでもこっちが恥ずかしい。

寝室を目指して進む四つん這いの艶尻。角度的に見えにくいが、きっと濡れ染みを広げていることだろう。

「あぁ……わたし、変態みたい……」

とっくに変態だ。寝室の隅にある姿見に自分を映し、身をよじる奈津子。彼女を立たせ、ベッドに並んで腰かける。

十年前に悪戯され、前日に情交を結んだ、あの部屋だ。

必然のキスが始まる。奈津子の唇はふっくらと肉厚で、吸盤のようにぴっとり吸い付く柔軟性もある。舌も厚めでとても柔らかい。

(奈津子とのキスは極上だ……)

唇の弾力と吸い付きのリズムに緩急があり、粘り気も絶妙。甘くてトロトロの唾液も美味しい。昂りのあまり貪ると「よしよし」と熟舌で宥められてしまう。この時ばかりは主導権を手放すに限る。

「わたし、キスしていると隆志くんのママ気分になるのよ。だって、キスの時だけは目を閉じてわたしに身を任せてくれるんだもの」

リズミカルで悩ましい口内性宴を味わい尽くすと、服を脱がせ合い、素肌で抱き合う。
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