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裏切りの幼なじみ
第8章 柔肌調教
「恥ずかしいわ。髪を下ろしてるから雰囲気が違って見えるだけよ。化粧水だけでほとんどすっぴんだし、心を許した人にしか見せられない顔よ」
女の美の奥深さを垣間見る。奈津子クラスの女にとって化粧は欠点をカバーする修正技法ではなく、演出上のスパイスに過ぎないのだろう。
「凄く美味しいよ、肉じゃが。味噌汁も」
「よかったわ。お味噌汁も野菜たっぷりで栄養満点よ」
話を切り出せない。根掘り葉掘り訊きたい一方で、怖さもある。知らないほうが良いこともたくさんあるはずだ。
「美由紀のことだけど……あの子は本当に隆志くんのことが大好きだったのよ……」
「うっ! ふぐぅっ……」
唐突に切り出され、噎せてしまう。どう反応すればいいのかもわからない。
「学校から帰るなり『隆志くんと遊んでくる』、遊んで帰るなり『きょう隆志くんがね……』って、毎日、隆志くんのお話ばかりだったわ。美由紀の心は、隆志くんが育んでくれたようなものなのよ」
「いやいや、俺は別に、ただ一緒に遊んでただけで……」
奈津子は口を閉じたまま微笑し首を横に振る。黒髪ロングの美貌が一瞬思い出と重なり、美由紀と向かい合って食事している錯覚に襲われる。
「普通ならいきなり一緒に住むなんて無理。わたしにとっても隆志くんは特別なのよ。だから……罪滅ぼしではなくて恩返しだと思ってね」
* * *
「あうぅっ、うっ、み、美由紀ぃっ……」
食事を終えると隆志は入浴し、奈津子の言葉や艶姿をおかずに浴室オナニーを敢行した。母の実像を娘の残像に重ね、あれが美由紀だったら、と仮定して一発抜いたのだ。
(いまの俺は、奈津子と美由紀のどちらを求めてるんだろう……?)
混乱する頭をバスタオルでゴシゴシと拭き、リビングに戻る。
奈津子はソファで寛ぎながらワインを飲んでいた。
「隆志くんはまだダメよ。未成年なんだから」
「わかってるよ」
テレビが消され、広いリビングが静寂に包まれる。白肌をピンクに染めたほろ酔いの奈津子は、トロンとした目を隆志に向け、ちゅぴ……、と微音を奏でて唇を開く。
「女は……食事でお腹が満たされると性欲が強まる傾向があるって、何かで読んだことがあるわ。男の人はその逆らしいけど……」
女の美の奥深さを垣間見る。奈津子クラスの女にとって化粧は欠点をカバーする修正技法ではなく、演出上のスパイスに過ぎないのだろう。
「凄く美味しいよ、肉じゃが。味噌汁も」
「よかったわ。お味噌汁も野菜たっぷりで栄養満点よ」
話を切り出せない。根掘り葉掘り訊きたい一方で、怖さもある。知らないほうが良いこともたくさんあるはずだ。
「美由紀のことだけど……あの子は本当に隆志くんのことが大好きだったのよ……」
「うっ! ふぐぅっ……」
唐突に切り出され、噎せてしまう。どう反応すればいいのかもわからない。
「学校から帰るなり『隆志くんと遊んでくる』、遊んで帰るなり『きょう隆志くんがね……』って、毎日、隆志くんのお話ばかりだったわ。美由紀の心は、隆志くんが育んでくれたようなものなのよ」
「いやいや、俺は別に、ただ一緒に遊んでただけで……」
奈津子は口を閉じたまま微笑し首を横に振る。黒髪ロングの美貌が一瞬思い出と重なり、美由紀と向かい合って食事している錯覚に襲われる。
「普通ならいきなり一緒に住むなんて無理。わたしにとっても隆志くんは特別なのよ。だから……罪滅ぼしではなくて恩返しだと思ってね」
* * *
「あうぅっ、うっ、み、美由紀ぃっ……」
食事を終えると隆志は入浴し、奈津子の言葉や艶姿をおかずに浴室オナニーを敢行した。母の実像を娘の残像に重ね、あれが美由紀だったら、と仮定して一発抜いたのだ。
(いまの俺は、奈津子と美由紀のどちらを求めてるんだろう……?)
混乱する頭をバスタオルでゴシゴシと拭き、リビングに戻る。
奈津子はソファで寛ぎながらワインを飲んでいた。
「隆志くんはまだダメよ。未成年なんだから」
「わかってるよ」
テレビが消され、広いリビングが静寂に包まれる。白肌をピンクに染めたほろ酔いの奈津子は、トロンとした目を隆志に向け、ちゅぴ……、と微音を奏でて唇を開く。
「女は……食事でお腹が満たされると性欲が強まる傾向があるって、何かで読んだことがあるわ。男の人はその逆らしいけど……」