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第2章 第２話

その日の晩ごはんの時でありました。

家の居間には、あやみとなおとと両親とひろひことあやのがいまして晩ごはんを食べていました。

今晩の献立は、あやみのお手製の豚肉をゆでたサラダでありました。

「おかわり。」
「はーい、今入れてあげるわね。」

ひろひこは、サラダのおかわりをあやみに求めていたので、あやみはサラダのおかわりをお皿に入れました。

「はーい、お肉がいっぱい入っているよ。」
「わーい。」
「ワシもおかわりをもらおうかな。」

あやみは、父親にもサラダのおかわりをお皿に入れてあげました。

「おいしいな…あやみさんが作ったサラダはおいしいな。」
「でしょう…おかわりたくさんあるわよ。」

そんな中でかずとは家族が座っている席から300メートル離されて、大長みかんの箱の上におかれている梅干し一個が晩ごはんのおかずであったので、すねた表情をしていました。

あやみは、すねた表情をしているかずとに対して過度にやさしい声で言いました。

「義兄さま…アタシたちはいじわるで梅干し一個にしたのじゃないのよ。義兄さまは一晩反省をしてもらうために梅干し一個にしたのよ。」
「ウソだ…そう言うてぼくのことはいらへんと言うているのだろ…」
「そんなことはないわよ…明日の晩ごはんはきちんと作ってあげるわよ。」
「いらねーよ…(イジイジイジイジ)」

イジイジとしているかずとに対して、なおとはイラついた声で言いました。