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第4章 第４話

ウソでしょ…

そんなん絶対ウソでしょ…

あやみは、女性店員さんから言われた言葉が原因で頭がコンランしていました。

あやみは、パンを買うのをやめてあやのを連れて店から出て行きました。

その頃でありました。

広島で暮らしていたひさとは、都会の暮らしがイヤになったので急きょ引き返して南鳥生町の実家へ出戻っていました。

男の独り暮らしがうまくゆかない…むずかしい問題がいっぱいあるとひさとが言うていたので、両親はもうこの際だから都会暮らしをやめて実家（こっち）へ帰ってこいと提案しました。

そんな時でありましたが、両親はあやみに電話をしまして『ひさとを元気つけたいから、ひさとが元気が出る晩ごはんを今夜のおかずにして…』とお願いしました。

その日の夕方５時50分頃のことでありました。

家の居間には、ひさとと両親がいました。

テーブルの真ん中には、流しそうめんの機械が置かれていました。

そしてその周囲には、そうめんつゆが入っている水差しとそうめんつゆの薬味と揚げ物とサラダが置かれていました。

母親は、ものすごくあつかましい声でひさとにこう言いました。