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第4章 第４話

「あやの、ひろひこ…晩ごはんできたわよ…今日はね…流しそうめんよ。」
「わーい。」

食事の用意が出来上がりましたので、みんなで晩ごはんを食べていましたが、母親は『なおとがいないのでどこへ行ったのかしらねぇ…』とブツブツと言うていたので、あやみは義母につらそうな声で言いました。

「義母さま、お願いです…なおとさんをあまりせめないでください…」
「せめたくもなるわよ!!部長にニダンカイショーシンしたとたんに帰りが遅くなると言うのはどういうわけなのかしらね!!」
「義母さま!!なおとさんは家族のために必死になって働いているのよ!!」
「そんなことわかっています!!」
「分かっているのだったら、たとえ午前さまになって家に帰ってきても『遅くまでお仕事ごくろうさま』と一言でもいいからやさしい声をかけてあげることができないのですか!?」
「やかましいわね!!ふざけたことを言わないでちょうだい!!毎晩毎晩毎晩毎晩毎晩毎晩毎晩のんでかえってきて…なにが『遅くまでお仕事ごくろうさま』なのかしらね…(ブツブツ)」
「もうええ…めし食え!!」

父親は、ブゼンとした表情で晩ごはんを食べていました。

せっかく作ったあやみの手料理も、父親がブゼンとした表情で食べていたのでおいしいと思える料理がかえってまずくなっていました。

さて、その頃でありましたが、なおとは上司のお供で社長さんの豪遊に付き合うために松山まで行っていました。

ところ変わりまして、松山市二番町の通りにて…

一行は、夜８時頃から社長さんの行きつけの店へ行っていました。

時計のはりは、深夜11時50分頃になっていました。

この時、なおとはものすごくしんどい表情をしていたので帰りたい帰りたいとつぶやいていました。

そう思っているなおとに、上司がアタフタした声で言いました。