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第5章 第５話

「あやね!!どうしたのだ!!ああああああああああ!!」

続いて車から降りてきたひでとは、水着を着たままアクトスから走ってきた男の子が頭から血を流して倒れていたのをみたとたんにびっくりしたのと同時に、頭がサクラン状態におちいってしまいました。

「しまった!!」
「ひでと!!」
「ステップワゴン…社長のセガレの名義の車なのだよ!!」
「ええ!!ひでとの車じゃないの!?」
「そうだよ…おまけに無免許だと言うことが発覚したら…ああああああああああ!!もうアカン!!」
「どうするのよ一体!!」
「あやね!!逃げろ!!」
「ええ!!逃げろって!?」
「あやねは逃げるのだ!!お前かて、ひき逃げ事故を起こした車に乗っていたことが発覚したら、高校クビになるのだぞ!!」
「そんな…」
「早く逃げろ!!あとはオレが始末する!!」
「でも…」
「いいから早く逃げろ!!」

あやねは、赤茶色のバッグを抱えて事故現場から逃げ出しました。

ひでとは、この後男の子(ひろひこ)を車に乗せて逃げる準備をしていました。

あやねは、300メートル先の空き家の敷地に隠れていましたがその時に女の子の叫び声を聞いてしまいました。