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第6章 第６話

「ちょいとあんたー!!」
「あら、ご近所の奧さま。」
「あんたー、ちょいとかまんやろか？」
「はい、なんでございましょうか？」
「なんでございましょうかじゃないでしょーがあんたーは!!」

ご近所の奧さまは、よりきつい声であやみにすごんで来たので、あやみはびっくりしました。

一体なんでアタシが近所の奧さまからすごまれないといけないのかしら…

アタシが一体何をしたと言いたいのかしら…

近所の奧さまは、よりきつい言葉を発してあやみを攻撃しました。

「あんたー、この頃生活態度が悪いみたいね!!」
「生活態度が悪いって…奧さま、それどういうわけなのでしょうか？」
「どういうわけなのでしょうかじゃないでしょうがあんたは!!あんたね!!今日はものすごくイラついているから言わせてもらうわよ!!」
「ものすごくイラついているから言わせてもらう？」
「あんたーね!!今朝方あかねちゃんとよぉ似た女の子が市民の森の公園にひとりぼっちでいたところをうちの知ってはる人が教えて下さったのよ!!」
「あかねちゃんが市民の森にいたって…それ本当なのでしょうか？」
「ええ本当よ!!かわいそうねぇ…本当に…」
「かわいそう…」
「あんたーね!!キョトンとした顔で物言わんといてくれるかしら!!あんたーのキョトンとした顔、家族のことに無関心になっていると言う証拠なのよ!!わかっているのかしら!!」
「奧さま!!あかねちゃんは４月にクラス替えが原因で学校へ行けなくなってしまった…いえ、学校に行きたくても行くことができないだけなのです!!そんなに深刻な事態じゃないのですよ!!クラス替えは来年もあるのだから…」

あやみがいいわけがましい声で近所の奧さまに説明をしている時に、あやのがこう言いました。

「あのねーおばちゃん…あかねおねーちゃんおかしいのよ…クラス替えでメソメソメソメソしていた…おかしいよね…中学生のくせして…あかねおねーちゃんおかしいおかしい…(ケラケラケラ)」

近所の奧さまは、あやのが言っていた言葉を聞いたとたんにブチキレてしまいました。