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第2章 はじまりの音楽準備室

　ビクン。

　スラックスの擦れた刺激に悠人の性器が反応した。
　悠人の肉棒は、まだ固くなったままだった。
　汗でびしょ濡れになったボクサートランクスと性器との間にできた空間にこもった湿気が気持ち悪い。
　だが、それは汗ではなかった。

　悠人は射精していた。
　それも、いままでのオナニーではしたことがないほど大量の精液をぶちまけていた。

　精液が臭ったらどうしよう。
　こんな状態で家まで逃げ帰れるだろうか。
　周りの人に気付かれないか。

　そんな問題ではなく、悠人は母親に射精したことがバレないかな、ということが気になった。